ぽっこりお腹に逆効果!?  知っておきたい「食物繊維」の効果的なとり方

2019-06-09 18:40:00

ぽっこりお腹や肌荒れの原因にもなる、嫌な便秘。解消するために「食物繊維を積極的にとろう」と、食生活に気を配っている人も多いのでは。


でも、実は食物繊維にも種類があり、気をつけないと体質によっては逆効果になってしまうことが…。食物繊維を効果的にとるために、種類と働きをしっかり知っておきましょう。


■食物繊維の種類による働きの違いとは

腸内の善玉菌を増やすなど、腸内環境の改善に役立つ食物繊維。その種類は、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」の2つに分けられます。


腸内細菌のエサになって腸内環境を整えるほか、糖や脂質、有害物質の吸収をおさえてくれるのが、水溶性食物繊維です。コンブやワカメなどの海藻類、山芋、大麦、こんにゃくなどに多く含まれています。


対して不溶性食物繊維は、便のかさを増し、腸を刺激して便秘解消に役立つ効果が。代表的な食材は、大豆をはじめとする豆類、サツマイモ、アーモンド、エリンギやエノキといったきのこ類などです。

 

 

■食物繊維がぽっこりお腹を加速させる!?

水溶性と不溶性、どちらの食物繊維も便秘解消には役立ちそうなイメージ。でも、普段から便秘がちの人は摂取する食物繊維の種類に注意が必要です。


不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸ってふくらみ、腸内細菌によって分解されるときにガスを発生させます。そのため、便秘気味の人が不溶性食物繊維をとりすぎると、かえってお腹が張ってしまう恐れがあるのです。


一般的に「便秘解消に効果的」といわれている豆類やイモ類も、そればかり食べていては逆効果になることも。「ぽっこりお腹を解消したい」という場合は、水溶性食物繊維を意識してとるようにしましょう。


■水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく

不溶性食物繊維がぽっこりお腹に逆効果になるかもしれないからといって、水溶性食物繊維ばかりとるのもNGです。理想は、不溶性:水溶性が2:1の割合になるように食べること。


ただし、女性に多い過敏性腸症候群など腸が弱っている場合は、まず水溶性食物繊維を多めにとり、腸の正常な力を取り戻すようにするとよいでしょう。水溶性食物繊維を食事に取り入れるには、コンブやもずく、めかぶ、山芋などの“ネバネバ食材”を意識して。


また、おすすめなのが大麦です。朝食をオートミールにしたり、白米の代わりに麦ごはんを食べる習慣をつけると、無理なく水溶性食物繊維をとることができますよ。